- プラント配管の基礎的な知識を知りたい
- プラント配管の仕事内容について知りたい
- プラント配管の工事会社を探している
プラント配管は一般的な配管と何が違うのでしょうか。
エムケー商事株式会社は10年以上室蘭の製鉄プラントに配管・架台・製缶を納めてきました。
そんなプラント配管のプロフェッショナルである弊社が「プラント配管」について、広く浅く網羅的に解説していきます。
この記事を読むことで、プラント配管についての基礎的な知識を知ることができます。初心者の方にもわかりやすいよう、図解などを使用し、丁寧に説明していきます。
プラント配管とは工場の設備から設備へ流体を輸送する配管
プラントとは、主に発電所、製鉄所、化学工業、製紙工場、食品工場を意味しています。
プラント配管は、その工場の気体、液体、個体を運ぶ重要な役割を果たしています。
たとえば、気体ですと空気、蒸気、天然ガスなど。液体ですと、水、塩酸、水酸化ナトリウムなど。個体ですと塩、小麦粉、灰などの細かい粉が対象です。
中には配管から漏れると大変危険な流体もあります。したがって、プラント配管の選定、工事は高い技術力が必要となります。
エムケー商事株式会社では、プラント配管、継手、バルブ、ボルト、ナット等幅広く販売を取り扱っております。とくに、製鉄、発電プラントに強いです。
迅速な対応力に自信を持っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
配管とは流体を移送する管【取り付けることも意味する】
「配管」はプラント配管を含む、広い意味を持つ言葉です。身近なものとしては、自宅の水道管、ガス管なども含まれます。
また、「配管を取り付ける」という動詞としての意味も持ちます。
たとえば「この建物の排水管の配管をお願いします」という使い方も可能です。
とはいえ、配管の材料を頼みたいのか、配管工事を頼みたいのかがわかりにくいので、動詞の意味としては、あまり使用しないことが一般的です。
プラント配管工事の種類
一般的なプラント配管工事の種類は以下のとおりです。
- 水配管工事:給水、排水、工業用水など
- 蒸気配管工事:高温高圧蒸気、低圧蒸気など
- 空気配管工事:作業用空気、機械制御用空気など
- 薬品配管工事:塩酸、水酸化ナトリウム、消火薬剤など
- 燃料配管工事:ガス、重油、軽油など
他にも様々な種類の配管工事があり、プラントに敷設されているありとあらゆる配管が、プラント配管工事の対象となります。
配管はある程度工場で制作してから、現場に合わせて加工取付を行う方法と、全て現場で加工して取付を行う方法があります。
エムケー商事株式会社では、配管、サポート、架台の制作・加工も可能です。
しっかりと現場を調査した上で、制作しております。お困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
プラント配管のメンテナンスは設備維持に重要な要素
プラント配管の定期的なメンテナンスは工場を維持するうえで、大変重要な要素です。配管から流体が漏れることで、設備の停止や人体への危険、環境への影響を及ぼす可能性があるためです。
日常的な外観点検の他には、定期的に以下のような点検が必要です。
- 内部確認:中の流体を抜き取ったうえで、配管を開放して内部を点検する作業
- 肉厚測定検査:配管外部表面の塗装を剥がしたうえで、肉厚測定器で配管の厚みを計測する検査
- 非破壊検査:超音波、放射線などを使用して、配管の劣化を確認する検査
- ケレン塗装:配管外部のサビが進んでいる場合に、サビを落とし塗装しなおす作業
- 配管取替:長年にわたる腐食、劣化が著しい場合には範囲を決定したうえで取り替える
各発電・化学プラント様においては、設備ごとに点検周期を設けて管理されています。
プラント配管ポケットブックは工場勤務に役立つ本
プラント配管ポケットブックには発電所、工場で働く人にとって、必須の情報が書かれています。
主に以下の種類、材質、寸法についてです。
- 配管
- 鋼材
- 継手
- ガスケット類
- ボルト・ナット関係
- 弁類
- 配管の加工法
- プラント配管の設計資料
配管を設計、制作、施工するうえで大変役立つ内容となっています。
発電、鉄鋼、化学プラントに勤務されている方は、ぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか。
プラント配管ポケットブックについては、下記の記事で詳しく解説しています。
>>プラント配管ポケットブック第6版とは?【PDF・アプリも徹底解説】
プラント配管の見積もり方法は一般的に3種類
プラント配管の見積もり方法としては、以下の3種類で工数を算出する方法が一般的です。
- インチダイヤ(DB):配管の径と溶接リングの数で算出する方法
- インチメーター(BM):配管の径と距離で算出する方法
- 配管重量(トン):配管全体の重さに金額を掛ける方法
詳細については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>プラント配管の見積もり【単価・積算方法をわかりやすく丁寧に解説】
発電所、工場を維持していくうえで、配管工事のコスト削減は避けては通れない要素の一つです。
予算を計上するために商事会社から配管の見積もりを、工事会社から配管工事の見積もりを受領することが多いと思います。
受領した見積もりが適正なのかどうかの判断に困ることも多いのではないでしょうか。
エムケー商事株式会社では、そういったご相談についても随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
プラント配管工の仕事内容
プラント配管工は、発電所、工場設備の維持をサポートする仕事です。
主に以下の内容が仕事の中身となります。
- 配管の設計:CAD(図面ソフト)を使用した製図作業
- 配管材の選定:流体や設備環境に合う材質の決定
- 配管の加工・制作:工場内での配管内作および現場に合わせた配管切断・加工作業
- 現地の配管取付け:溶接、フランジ、ねじ込み等による取付け作業
- 配管サポート・架台制作取付け:配管を支持する鋼材の加工取付け
- 配管溶接部非破壊検査:配管の溶接部に特殊な溶剤を塗布することで欠陥の有無を調査
- 配管耐圧試験:配管に空気、水、窒素を充填し、漏れがないかどうか確認する試験
- 配管塗装作業:配管のサビ止め塗装、中塗り塗装、上塗り塗装など
※配管の設計、配管材の選定については、お客様の仕様書・図面で決定している場合があります。
詳細については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>プラント配管工の仕事内容、年収、必要な資格は?【将来性あります】
プラント配管の設計については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>プラント配管設計基礎入門【図面製図初心者向けにわかりやすく解説】
プラント配管の資格は3種類【配管技能士・管工事施工管理技士・建築設備士】
プラント配管工事に関わる資格は以下の3つです。
- 1~3級配管技能士:厚生労働省が認定する国家資格。配管工としての一定の知識と技術があることを証明できます。
- 1・2級管工事施工管理技士:国土交通省が認定する国家資格。1級は配管工事のプロフェッショナルとして、専任技術者および監理技術者となることができます。
- 建築設備士:国土交通省が認定する国家資格。1級管工事施工管理技士取得後、実務経験2年で受験することが可能です。建築士への助言が可能となります。
エムケー商事株式会社において、配管を加工・制作する配管技能士が多数在籍。高い技術力で室蘭製鉄設備保全をサポートしております。
ピン1本からでも制作可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください!
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